例年、12月~3月は火災が多く発生する時期です。家庭での火災は、ちょっとしたことが原因で起きているようです。火災は未然に防ぎたいもの。そこで今回は、家庭でできる防火対策をご紹介します。
住宅火災の死者数を発火源別にみると、「電気器具」「たばこ」「ストーブ」「こんろ」が主な原因となっています。
コンセントに溜まったほこりや、たこ足配線などが原因で出火し、近くに置かれた布製品などに移って燃え広がることによって起こっています。
ここで、日常生活において留意したい「火事を起こさないための工夫」をお伝えします。
①配線周りの整理
コンセント周りのタコ足配線は許容電流を超過して発火する場合があります。また、コンセントとプラグの間に挟まった湿気を含むホコリから出火する「トラッキング現象」が火事につながることもあります。
コンセント周りは定期的に掃除し、使用しない家電のプラグは抜くといったことも、火事を起こさない工夫のひとつです。
②防火機器の備え
2006年以降に建てられた新築住宅には火災報知器の設置が義務付けられています。
火災で亡くなる原因で最も多い逃げ遅れを防ぎ、火災の発生を感知し知らせることで、火災発生時の死亡リスクや損失の拡大リスクを大幅に減少させることができます。火災の早期発見の為に定期的に点検し10年を目安に交換しましょう
③放火対策をする
放火も住宅火災の原因のひとつです。屋外にダンボールや古布といった燃えやすい素材を放置していると、放火にあうリスクが高まります。
また、人が近づくとセンサーで点灯する照明を設置するなど、不審者が近寄りにくいセキュリティシステムを導入するのも一手です。
普段からのちょっとした心がけで大切な家族の命と住宅を火災から守ることができます。
火災を防ぐためのポイントをきちんと知り、日ごろからみんなで注意し合うようにしましょう。